ASMRやバイノーラルといった耳で楽しむコンテンツを好む人が、最近増えています。音声コンテンツにはまっていくうちに気になってくるのが音のクオリティです。
「よりよい音で聴けたら、もっと心地よく音の世界に浸れそう」と思うと、オーディオアクセサリーの音質にこだわりたくなりますよね。
優れた音質をコスパよく手に入れたい人に人気の音響機器がヘッドフォンです。バイノーラルを楽しむには向かないという意見もありますが、実はどんな音が好みかによっても機器の選び方が異なります。
バイノーラルを楽しむためにはどんなヘッドフォンを選ぶべきなのか?初心者にもわかりやすくお伝えします。
バイノーラル向けのイヤホンが知りたいという方はこちらの記事をチェックしてください。
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目次
ヘッドフォンのメリット・デメリット
あなたが音声コンテンツを聴くときはイヤフォンとヘッドフォン、どちらをよく使いますか?
家電量販店などで手軽に買えるイヤフォンと比べると、ヘッドフォンは音響の専門コーナーに置かれていることが多く、ややハードルが高いと感じる人もいるでしょう。
イヤフォンと比べた際のメリット・デメリットについてまとめました!
お手頃な価格帯でも高音質
同じ価格帯の製品で比べた場合、ヘッドフォンのほうがイヤフォンよりも音質に優れている傾向があります。
ライトユーザーに選ばれることが多いイヤフォンは、コンパクトで軽量という強みがある反面、小さなサイズに詰め込める機能には限界があります。
一方、ヘッドフォンは音響にこだわる人がメインユーザーのため、音のスケール感や重低音の再現など音質がよい製品が多いのです。
イヤフォンのなかでもハイエンドと呼ばれる製品ラインナップは非常に高音質ですが、その分価格も高くなります。値段を抑えて音質を追求するならヘッドフォンの方がおすすめです。
長時間聴いていても耳に優しい
オーディオアクセサリーとしての付け心地を考えると、イヤフォンの方が長い時間つけていると耳に痛みを感じる人が多いようです。
理由としてはイヤーピースと耳の形状の相性が悪かったり、耳に掛けているうちに特定の場所に負荷がかかりすぎたりして、耳を痛めてしまうのです。
ヘッドフォンは耳穴に直接ふれずに耳全体をイヤーパッドで覆うため、耳への負担が少なくなります。そのため長時間使っても痛みを感じにくいという利点があります。
ただし、大音量で聴き続けると耳が痛くなるのはどんな音響機器でも同じなので、ボリュームの調整には注意しましょう。
かさばるためTPOを選ぶ
ヘッドフォンの最大のデメリットはサイズが大きいということです。ワイヤレスに対応している製品でも、イヤフォンに比べればかさばってしまいます。また存在感のあるデザインが多いので、ファッションの面などからイヤフォンのほうが適していることもあるでしょう。
音声コンテンツを視聴する際の体勢にも注意が必要です。横になりながら音声を聴きたい人には、耳穴に差し込むだけのイヤフォンの方が頭の動きを妨げないので便利ですね。
いつでもどこでも音を楽しみたい人にはイヤフォンのほうが向いているでしょう。
バイノーラルを聴くならおすすめは?:ヘッドフォンVSイヤフォン
ヘッドフォンとイヤフォンはそれぞれ機能や構造に違いがありますが、バイノーラルを聴くとするならどちらがよりおすすめなのでしょうか?
実は、あなたがどんな音をよく聴くのかによって適した機器は異なります。シチュエーション別のおすすめを見ていきましょう。
クリアなボイスを楽しみたいならイヤフォン
あなたがもし、バイノーラルのボイスドラマのようなコンテンツで人の声をくっきり聴きたいのであれば、イヤフォンのほうがおすすめです。
ヘッドフォンの構造だと音の距離が耳から離れてしまうため、音声のクリアさは自ずと下がってしまいます。
特に、ASMRのささやきボイスや耳かき音などをよく聴くのであれば、立体音響の魅力を十分に味わうためにもバイノーラルに対応したイヤフォンを選ぶようにしましょう。
自然な音の広がりを楽しみたいならヘッドフォン
ヘッドフォンが優れている点は空間的な音の表現力です。環境音やホワイトノイズなどバイノーラルを活かした様々なサウンドを聴く際、リアルな音の広がりを味わうことができます。
特に重低音を好む人にとっては、イヤフォンよりも好みの音空間を楽しむことができるでしょう。特定の音をハッキリ聞き取るというよりも細やかな音も含めてトータルの響きを楽しみたいならヘッドフォンがおすすめです。
もしイヤフォンと比べて周囲への音漏れが気になる場合は密閉型と呼ばれるタイプを選びましょう。開放型と比べると音漏れが少なく、乗り物の中などでも安心して聴き続けることができます。
バイノーラル向きのヘッドフォンおすすめ3選
バイノーラルを楽しむなら、具体的にはどのようなヘッドフォンがおすすめなのでしょうか?
音響について詳しくない初心者だと、オーディオアクセサリーの説明文を読んでも内容がよく分からないということも多いでしょう。またヘッドフォンの性能によってはバイノーラルの視聴には適していないこともあります。
音響初心者でも迷わずにすむように、バイノーラル向きのヘッドフォンのおすすめを価格帯別にご紹介します。
コスパのよい軽量モデルで音質に優れた「Mpow H20」
1万円以下でバイノーラルに適したヘッドフォンを買うなら、「Mpow H20」がおすすめです。Bluetooth5.0に対応している折りたたみ式のヘッドフォンなので比較的コンパクト、かつ軽量なので取り回しがラクという特徴があります。
最大50時間も再生し続けられる大容量バッテリーを搭載しているので、1日中持ち歩いて使っても問題ありません。
値段の割に音質がよくノイズキャンセリングもついているため、バイノーラルに限らず様々な音を楽しめるコスパのよさが魅力です。
Mpow H20
ノイズキャンセリング付でASMRにも最適「WH-CH700N」
2万円程度の予算があるなら、SONYのヘッドフォン「WH-CH700N」はASMRにもおすすめできる高音質のヘッドフォンです。
機能としては「Mpow H20」の上位版といえます。ノイズキャンセリングはもちろんのこと、音のバランスを調整するイコライザー機能や音場の設定機能を使うことでより自分好みの音に近づけることができます。
バイノーラルサウンドはもちろんのこと、繊細な音を味わうASMRの視聴にもおすすめです。
WH-CH700N
最高音質でバイノーラルを楽しむなら「QuietComfort 35」
ハイクオリティな音の世界に思う存分浸りたいなら、BOSEの「QuietComfort 35 wireless headphones II」は選択肢のひとつとしておすすめです。
定価は4万円を超えますが、値段に見合うだけのハイクオリティな音質と業界でもトップレベルのノイズキャンセリングが搭載されたモデルでバイノーラルにも向いています。
ワイヤレスでも使用でき、軽さのわりに耐久性の高いプレミアム素材で作られているため、野外でも高音質で楽しみたい人には特に適したモデルでしょう。
BOSEは特に重低音の表現に優れたメーカーなので、重低音が好きな人はぜひチェックしてみてくださいね。
QuietComfort 35
まとめ
バイノーラルの魅力を味わいたいなら、オーディオアクセサリーの選び方は大事なポイントです。
ささやきボイスや耳かき音を楽しみたい人はイヤフォンを選ぶべきですが、できるだけ高音質でコンテンツを聴きたいのなら全般的にヘッドフォンのほうが性能に優れています。
求める音質や機能と予算とのバランスを考えながら、今回おすすめした内容を参考にぜひあなたの好みに合った製品を探してみてくださいね。