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同人誌即売会でのディスプレイで大切な5つのポイント

同人誌即売会でのディスプレイで大切な5つのポイント

同人誌即売会に自信作を出品したものの、思うように同人誌作品の頒布数が伸びなかったと悩んでいる方も珍しくありません。

表紙を絵師さんに依頼し、中身だって他のサークルに勝るとも劣らない内容なのに何故部数が伸びなかったのか?悔しい思いをした人もいらっしゃるでしょう。このような状況下において頒布数が思うように伸びない原因の一つにディスプレイが関係していることがあります。

同人誌では作品の中身だけでなく、会場で頒布物を魅力的に配置する「ディスプレイ」も大切です!一般参加者を惹きつけるディスプレイとはどうすれば良いのでしょうか?

本記事では初めて出展する方が、頒布物を魅力的に配置し、多くの一般参加者を惹きつけるテクニックをご紹介します。同人誌イベントを初出展する前に、ポイントをおさらいしましょう!

ディスプレイを考える前に同人誌即売会についてちゃんと知りたいという方はこちらの記事をチェックしてください。

同人誌即売会とは?参加前に確認するべき5つのポイント





同人誌即売会で大切なこと

同人誌即売会で大切なこと 同人誌の即売会イベントでは、初出展のサークルでも、魅力的な同人作品を発売すれば、新たなファンを獲得できるチャンスが山のようにあります。一般参加者の中には、お目当てのサークルの作品の購入ついでに、新たなサークルを探している方も多く存在します。

このような一般参加者の興味を惹きつけるためには、SNSでの告知や有名な絵師さんを起用することよりも、「会場でどのような作品を頒布しているのかをアピールできるか」が大切です!

どのような作品を頒布物として並べているのか、初めて同人誌のイベントに訪れた一般参加者に分かりやすくディスプレイでアピールする必要があります。ディスプレイで基本となるテクニックは、以下の2つです!

  • どのようなジャンルの作品を出展しているのか
  • 絵柄はどのようなものか


2つのポイントを意識しながら、頒布物の配置を心がけてください!



ディスプレイで意識すべき5つのポイント

ディスプレイで意識すべき5つのポイント 同人誌のイベントでは、先ほど紹介した2つのポイント以外にも、特に気を付けるべき5つのポイントがあります。

5つのポイントを意識せずに出店すると、当日会場で予定していたディスプレイが思うように出来ず、慌ててしまうことも考えられます。当日落ち着いて対応できるよう、5つのポイントを意識してみてはいかがでしょうか?


ポイント1 サークルスペースの確認

ポイント1 サークルスペースの確認
同人誌のイベントでは、サークルスペースの大きさを確認しましょう。イベントによって規模が微妙に異なります。出展時のスペース確認が必要です!一般的には長机半分のスペースで出展するケースが多いです。

この長机の半分のスペースというのは、広さにすると以下のようになります!


幅90cm×奥行き45cm×高さ70cm

上記の広さをデフォルトにしているイベントが多いので、基本の出展サイズとして覚えておくことをお勧めします。


ポイント2 頒布物の大きさの確認

ポイント2 頒布物の大きさの確認
頒布物の大きさによっては、作品を大きく並べられる場合と、限定して並べなければいけない場合があります。必ず頒布物の大きさを考えながらスペースに配置した際、どのような見た目になるのか、事前に確認しておきましょう。

一般的に同人誌イベントの頒布物として取り扱いが多い作品が、A5サイズとB5サイズの作品です。以下はA5サイズとB5サイズの頒布物のサイズ感を解説します!

A5サイズは、小説や4コマ漫画などの頒布物で採用されやすい大きさです。さまざまなディスプレイが可能で、縦置きで頒布物を5つ、横置きで頒布物を8つ並べられます。全体的なスペースに余裕が生まれるため、頒布物をブックスタンドに並べ、見やすさ重視のディスプレイも可能です!


B5サイズの頒布物を配布する場合、縦置きでB5サイズを4つ並べられ、横置きにすれば、B5サイズの頒布物を6つ並べることが可能です!頒布物を配布できるスペースは限られています。工夫して見栄えよく分かりやすいディスプレイを心がけてください。


ポイント3 頒布物のお品書きの掲載

頒布物がB5サイズと大きく、机にディスプレイできない…。アイテム数が多く、どの作品をディスプレイとして並べて良いか分からないと困っている方は、「お品書き」がおすすめです!

お品書きを作成すれば、頒布物のアイテム数が多くても、全ての作品を1枚の画像で紹介が可能になります。

お品書きを作成する際は、ただ作成するだけでは万全とは言えません。同人誌イベントの進行に合わせ、品切れになった作品を一目で分かるよう「品切れ表示」の記載を表示するとGOODです!


ポイント4 客目線の高さを意識した陳列

頒布物を並べる際に、作品を寝かせて積み上げる「平置き」をするサークルも珍しくありません。しかし、平置きはあまり有効なディスプレイ方法ではありません!

平置きで陳列すると、立っている状態の一般参加者から表紙が見えにくく、作品の魅力を十分に伝えられないことがあります。作品を設置する際には、作品を平置きだけでなく作品が見やすいディスプレイを心がけましょう。


ポイント5 万引き対策

ポイント5 万引き対策
見栄えの良く頒布物を並べても、気をつけなければならないことがあります!
同人誌イベントに参加する方の中には、混雑に乗じて万引きをしようと企んでいる方がいないとも限りません。

作品を万引きされないような万引き対策も大切です。ディスプレイする作品は最小限に留めておく、サークルブースに必ず1人待機する人を配置するなど、トラブルを避けるための工夫が必要です!

万引き対策以外にも、現金管理も大切です。売上金を頒布物と一緒に見える位置に置いておくと、盗難被害に遭遇してしまう可能性があります。万が一の事態に備え、売上金を参加者で管理してください!



初心者でもできるディスプレイ術

初心者でもできるディスプレイ術 初心者でも、簡単にできるディスプレイ術がいくつかあります。どれもちょっとしたテクニックでできるディスプレイ術です。


ブックスタンドを活用


平置きの表紙を見栄えよくするために、ブックスタンドを活用したレイアウトがおすすめです!

1冊だけブックスタンドにレイアウトすれば、一般参加者が立った視線からでも作品が見やすくなります。ブックスタンドを使用する際は、場所を取らない持ち運びに最適な折りたたみ式ブックスタンドがおすすめです!


アクリルディスプレイの活用


アクリルディスプレイを活用すれば、上と下に作品を設置することが可能です。アクリルディスプレイはさまざまなタイプの製品があります。最もベーシックなコの字型を活用してください!


ネットスタンド


手製のキーホルダーやステッカーなど細かいアイテムを陳列する際は、ネットスタンドにフックを用いて陳列する方法が有効です。ネットスタンドは机の上に置けるコンパクトなものを選ぶようにしましょう!


ラックの活用術


ラックを活用すれば、頒布物を多く配置できます。特に「整理棚」と呼ばれるラックを活用すれば、さまざまなアイテムを分かりやすく設置することが可能です。

さらに、ラックは作品を配置するだけでなく、什器の台としても活用が可能です。ラックの上に、布を被せ、整理棚を配置すれば、さまざまなアイテムを見やすく配置することも可能になります!

ラックは工夫次第で、同人誌のイベントブースを華やかなものにするアイテムです!ラックを事前に購入しオリジナルのディスプレイを検討しましょう。


見栄えの良いディスプレイで気をつけるべきこと

見栄えの良いディスプレイで気をつけるべきこと 同人誌イベントに参加する他のサークルブースと差別化をするためには、見栄えの良いディスプレイです!

大切なことは、サークルに訪れた一般参加者目線で考え、一目でどのような作品を頒布しているか判断可能か意識することです!ディスプレイにこだわることも大切ですが、一般参加者からサークルの頒布物を一眼で理解できる「分かりやすさ」も重視してください。



まとめ

同人誌のイベントに参加したものの、頒布物が全く捌けなかったという問題を解消するために、ディスプレイは見やすさを重視したレイアウトを検討してください。ディスプレイに「これが正解」というものはありません。SNSでは同人誌の出展経験者が自分なりのノウハウを紹介していることもあります。

どのようなディスプレイをすれば、一般参加者の興味を惹きつけるかわからない…と悩んでいる方は、本記事で紹介したポイントをはじめ、SNSで情報収集をしながら理想的なディスプレイを研究してみてはいかがでしょうか?

同人誌の魅力的なディスプレイで自信が無いと感じた方は、一度出展する前に同人誌イベントに参加して、他のサークルを見ながら研究することも大切です!これから同人誌イベントに出展を検討する方は、作品の中身だけでなく、会場でどのように頒布するかディスプレイ術を検討しましょう!

この記事を書いた人

倉本 優希

倉本 優希

同人誌は読む専。即売会とアフターが好きで、お店のリサーチが得意。最近オンラインギフトの楽しさに目覚め、よく友人にスタバ券を送り付けている。