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同人誌即売会とは?参加前に確認するべき5つのポイント

ネットや書店で同人誌を気軽に買える時代になりましたが、素敵な本を作っている人たちから直接買ってみたいと思いませんか?同人誌即売会では書店やネットにも出回っていない、ニッチで面白い同人誌やグッズがたくさん頒布されています。

Twitterなどで好きな同人作家さんがイベント参加の告知や新刊の案内をしていると、自分もその場に行ってみたい!と思う方も多いのではないでしょうか?

この記事では知っておきたい同人誌即売会の基礎知識おもな即売会の種類、参加する時の注意点について解説しています。

「初めて同人誌即売会に行ってみたいけど、何を持っていけばいいの?」

「そろそろサークル参加してみたいけど、大丈夫かな……?」

という方に特におすすめ。ぜひ参考にしてみてくださいね!






同人誌即売会とは

同人誌即売会とは
同人誌即売会とは同人誌やグッズ、さまざまな創作作品を発表・頒布する場です。単に「イベント」と呼ぶこともありますが、ほぼ同じ意味で使われています。国際展示場を借り切って実施される数十万人規模のイベントから、小さなホールで実施される個人主催のものまで、ジャンルや規模もさまざまです。

ネット書店やダウンロード販売が盛んになってきた今でも、同人誌即売会の参加人口は拡大傾向にあります。今も昔も同人文化の中心に存在している、重要なイベントといえるでしょう。


知っておきたい同人誌即売会用語

知っておきたい同人誌即売会用語
同人誌即売会に参加しようとネット検索してみても、独特の用語が多くてピンと来ないと思ったことはありませんか?ここでは、同人誌即売会でよく使われる言葉をまとめてみました!


サークル参加と一般参加

同人誌即売会におけるサークル参加と一般参加は「頒布物を並べてスペースに座る方がサークル参加で、それを買う方が一般参加」というざっくりした認識で概ね正解です。

一般参加者は開場前から待機列に並ぶこともありますが、基本的には開催時間の中であれば自由に行動することができます。

一方サークル参加者は開場時間前にサークルチケットで入場して、スペースの設営を済ませておく必要があります。開催時間中の買い物等も自由にできますが、基本的には頒布をメインにした参加形態といえるでしょう。

このように立場の違う一般参加者とサークル参加者ですが、同人誌即売会ではどちらも等しく参加者として扱われ、そこに優劣はないという考え方が一般的です。「販売者とお客様」ではなく、全員がイベントを作る参加者としての行動が求められるということですね。


コスプレ参加

一般参加とサークル参加以外に、イベントによってはコスプレ参加というカテゴリが設けられることもあります。文字通りコスプレイヤーとしての参加形態で、会場内の更衣室を使ったり所定のスペースで撮影を楽しむことができます。

こちらはイベントごとに持ち込めるものが細かく規定されており、撮影エリアなどのルールも決められていることがほとんどです。参加を申し込む前に、しっかりと規約を確認しておくようにしたいですね。


頒布物とスペース

同人誌即売会、特に二次創作を多く扱う場では同人誌、グッズ等を頒布物と呼んでいます。これは元になる作品がある二次創作において、利益を追求するという意味を持つ「販売」という言葉を避けるためです。

その頒布物を並べるために割り当てられた場所をスペースと呼びます。基本的に1サークルにつき1~2スペースを使い、それぞれが既定の範囲内で設営を行います。設営とディスプレイ次第で頒布数が変わるともいわれており、各サークルが趣向を凝らしてスペースを作っています。

サークル参加を考えている方はいろいろなサークルを見て回って、設営テクニックを学ぶのもおすすめですよ!


オンリーイベント

参加ジャンルを限定しないイベントに対して特定作品やカップリング、属性などに限定して開催される即売会をオンリーイベントといいます。

主に二次創作系で使われている言葉ですが、同じジャンルで活動しているサークルが一挙に集まることもあり、楽しみにしている方もたくさんいるようです。「プチオンリー」と呼ばれる、主にイベント内で主催や有志により行われるオンリーイベントなども、おおまかな概要は同じです。


同人誌即売会の種類

同人誌即売会の種類
Twitterなどでは、毎週のように同人誌即売会の開催予告が流れていますよね。どのイベントでどのような本を売っているか分からず、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか?

ここでは、現在国内で行われている主な同人誌即売会をまとめてみました。お目当てのジャンルを扱っているイベントがきっと見つかりますよ!


コミックマーケット

コミックマーケットは「コミックマーケット準備会」が主催している、世界最大の同人誌即売会です。夏と冬の年2回開催されのべ50万人が来場するなど、サブカルチャー界の一大イベントといえるでしょう。

「コミケ」という略称がコミックマーケット以外の即売会にも使われるなど、コミックマーケット=同人誌即売会というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。

コミックマーケットに関わり来場する人はすべて参加者であり、お客様は存在しないという同人誌即売会に共通する理念もコミックマーケットが発祥です。

コミケを目標に活動する同人作家やクリエーターも多く、年2回の大きなお祭りとして広く親しまれています。

コミックマーケット公式サイトはこちら


赤ブーブー通信社主催の即売会

赤ブーブー通信社(運営元:有限会社ケイ・コーポレーション)が主催する同人誌即売会は、いわゆる「女性向けジャンル」で活動するサークルの参加が多いのが特徴です。

コミックシティの大規模版「HARU COMIC CITY」(略称:春コミ)「SUPER COMIC CITY」(略称:スパコミ)はコミックマーケットに迫る勢いの規模に成長しており、こちらも多くの方が参加することでも知られています。

有志主催によるイベント内イベント(プチオンリー)も積極的に受け入れており、同じジャンルで活動しているサークルが集まるきっかけになりやすいのも魅力といえるでしょう。

ちなみに同じ運営元ですが青ブーブー通信社名義で実施されている「こみっくトレジャー」は男性向けジャンルがメインで、メイドによるドリンクサービスや館内向けライブ放送など、こちらも独自の即売会文化を築いています。

赤ブーブー通信社はこちら


コミティア

コミティア(略称:ティア)は「コミティア実行委員会」が主催している創作ジャンル(一次創作)限定の同人誌即売会です。二次創作やコスプレは禁止されており、オリジナル創作サークルのみが参加できるのが大きな特徴です。

コミティア実行委員会により開催されているのは東京のみですが、各有志団体が地方で実施しているコミティアもあり、こちらは「地方コミティア」と呼ばれています。

コミックマーケットやコミックシティとは雰囲気が大きく異なり、少部数のサークルから商業作品を多数出版している作家まで、参加しているサークルの顔ぶれは非常に多彩です。

参加サークルから提出された見本誌を閲覧できる見本誌読書会や、独自企画が豊富なパンフレットなども特徴のひとつといえるでしょう。

コミティアの出張編集部を経て世に出たクリエーターも多く、オリジナル創作において大きな位置を占めている即売会のひとつです。

コミティアはこちら


スタジオYOU主催の即売会

スタジオYOU(運営元:株式会社ユウメディア)が主催する同人誌即売会は、都市圏だけでなく地方都市でもイベントを実施していることで有名です。小規模のオンリーイベントにも力を入れており、細かいジャンル分けがされているのも特徴といえるでしょう。

イベント規模自体も1000sp未満の小規模なものが多く、サークル参加費もコミックマーケットやコミックシティと比べて安価なことがほとんどです。

スタジオYOUはこちら


J.GARDEN

J.GARDENはJ.GARDEN事務局が主催している、創作JUNE・BL作品中心の同人誌即売会です。年2回東京で開催されており、運営にはコミティア実行委員会が協力しています。

コミティアと同じくオリジナル創作(二次創作やパロディは不可)限定、かつJUNE・BLに特化した同人誌即売会として20年以上の実績があり、多くのファンに支えられてきました。

開催規模は1,500spほどと中規模ですがこのイベントを目当てに地方から上京する人も多く、最初期から参加しているベテラン参加者が多いのも特徴です。

J.GARDENはこちら


個人主催のオンリーイベント

今までご紹介してきた同人誌即売会は法人が主催・協力しているイベントですが、同人誌即売会を個人で主催している人もたくさんいます。単一ジャンルの小規模同人誌即売会はアットホーム感や独自の企画などで、企業主催型の大型イベントとはひとあじ違った楽しみ方ができます。

開催情報をTwitterやブログでアナウンスしていることも多いので、作品のハッシュタグなどで検索してみるのもおすすめですよ。


同人誌即売会に参加する前に知っておきたいこと

同人誌即売会に参加する前に知っておきたいこと
いよいよ同人誌即売会に出かけるとなった時、何を持っていけば良いのか、どんなことを調べておく必要があるのか気になりますよね。

ここでは同人誌即売会に参加する際に知っておきたいポイントを6つにまとめてみました。お出かけ前にチェックしてみてくださいね。


まずは一般参加から

同人誌即売会はサークル参加と一般参加に分けられます。

まずはイベントの雰囲気を知りたい。いずれは自分も同人誌を作って売る側になってみたい……という方も、まずは一般参加から始めてみましょう。

一般参加は入場料やパンフレット代を支払って会場に入り、頒布物を購入することを目的とした参加形態です。買い物だけでなく会場の雰囲気を知るには、一般参加でいろいろなスペースを見て回りましょう。

スペース内のディスプレイや掲示物のサイズ、発行部数の予測などの疑問は、実際にその場に行ってみると解決することがほとんどです。印刷所の料金表やサンプルも手に入るので、行ってみるのもおすすめですよ。


持っておくと便利なもの

同人誌即売会の一般参加はサークル参加と比べて身軽に動けるのがポイントですが、よりイベントを楽しく快適に過ごすために持ち物チェックはとても大切です。以下のチェックリストを参考に、イベントの規模や季節に応じてカスタマイズしてみてくださいね。

  • イベントの配置図を印刷した紙
  • 予備の買い物用バッグ
  • 年齢確認ができるもの
  • 小さめのゴミ袋
  • 手指の消毒グッズ
  • 飲み物
  • 気候に合わせたグッズ(カイロ・アイスノンなど)
  • チャージ済みの交通ICカード
  • 充電済みのモバイルバッテリー



一般参加は待機時間も含め、数時間は立ちっぱなしになることがほとんどです。必要なものを、よりコンパクトに持ち運ぶことを念頭に置きましょう。財布の中身を整理して軽くしたり、多少割高でも使い切りの消毒グッズを選ぶなどの工夫が大切です。

予備の買い物用バッグは、折りたたんでカバンに入れられるものを選ぶのがポイントです。急な雨が降った時に買った本を雨から守れるゴミ袋も、いざという時重宝します。

会場周辺の駅は混雑しており、場合によっては入場制限がかかることもあります。目標時間よりも早めに動くことはもちろん、切符を買う手間を省ける交通ICカードや回数券を利用するのがおすすめです。

長時間の待機が必要になるコミックマーケットやスーパーコミックシティでは、上のリストに加えて折りたたみ椅子や多めの飲み物が必要になってきます。何度か参加しているうちに、状況に合わせた必要なアイテムや量が把握できるようになってきますよ!


参加する時のマナー

待ちに待った同人誌即売会、ついテンションが上がってしまいますよね。でもイベントは多くの人が集まる場でもあります。全員が楽しめるよう、それぞれの立場でマナーを守る必要があるのです。

まず絶対に気を付けたいのが、頒布物の取り扱いです。スペースに並んでいるのは、それぞれのサークルが労力やお金を注ぎこんだ結晶です。たとえ自分が興味のないジャンルの作品であっても、敬意をもって扱いましょう。

頒布物の上に物を置いたり、揶揄するような発言は厳禁です。

コロナ禍の影響で同人誌即売会の人出は減少傾向にあるといわれていますが、それでも多くの人が集まる場であることに変わりません。

通路では走らない、行列は間隔を空けて密を避けるなどの配慮を忘れないようにしたいですね。


体調を整えて動きやすい服装で

同人誌即売会は体力勝負です。長時間の待機にくわえ、広い会場を歩き回ることになります。動きやすい服と履き慣れた靴で出かけましょう。

荷物やお金の出し入れが多くなるので、バッグのチョイスにも気を配ることが大切です。リュックからいちいち財布を出すのが面倒だった、すれ違いざまに痛バッグの金具を他人の服に引っ掛けてしまったというケースもよくあります。

せっかくのイベントなのでめいっぱいオシャレも楽しみたいですが、機能性も大切にしてコーデを考えたいですね。


硬貨と千円札を用意する

同人誌の多くは100円単位の金額で頒布されています。大手サークルや企業ブースでは高額紙幣も使えることがありますが、ほとんどの場合100円玉・500円玉・1000円札しか使えないと思って良いでしょう。

同人誌即売会に行くときは、ちょっと重いですが会場に行く前に使うお金を硬貨と1000円札に両替しておくことをおすすめします。


交通手段や主催からの注意事項をチェックする

イベント当日は公共交通機関が混雑することもあり、特別ダイヤで運行したり臨時バスが出ることもあります。効率良く現地にたどり着けるよう、交通情報は事前にチェックしておきましょう。

また、イベントの公式サイトには主催からの注意事項やQ&Aがまとめて記載されています。一般的な疑問はそこで解決できるようになっているので、一般参加もサークル参加もまずは公式サイトを熟読することから始めましょう!


サークル参加してみたいと思ったら

サークル参加してみたいと思ったら
何度か一般参加してイベントの雰囲気にも慣れてきたら、自分も作品を作って頒布する側になってみたい!と思う方も多いのではないでしょうか?

同人誌即売会は漫画小説だけでなく、イラスト集自作のグッズなど、さまざまな創作作品を頒布することができます。イベントによって頒布物が限定される場合もあるので、参加したいイベントの公式サイトでよく確認してみることをおすすめします。

トリオラボでも同人活動をサポートする記事を多数掲載しています。こちらもぜひチェックしてみてくださいね!



まとめ

この記事では、知っておきたい同人用語や国内で行われている主な同人誌即売会、参加する時に気を付けたいポイントについてご紹介してきました。イベントに行ったことがない方も、なんとなくイメージが湧いてきたのではないでしょうか?

同人誌即売会は、一般、サークルともに実際に参加してみないとわからない楽しさがあります。お目当てのジャンルを効率よく決め打ちで買い回るのも良いですが、今まで知らなかったジャンルや作品との出会いがあるのも、同人誌即売会の大きな魅力です。

今はなかなか大きなイベントに出かけづらい時期ですが、万全の対策を講じた上で同人誌即売会に参加してみてくださいね。きっと素敵な出会いがあるはずです。

この記事を書いた人

原野 真里菜

小説書きでツイ廃。一日140字10ツイートできるけど一日1,400字書けないのが不思議。ツイートしてると原稿は進まない。体力づくりのため筋トレを始めた。

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