せっかくイベントに参加するなら、同人誌だけではなくグッズも作りたい!特にサークル参加に慣れはじめると、そう考えはじめる人が多いようです。
様々なグッズのなかでも初心者にはハードルが高く感じられるものの一つが、オリジナルや二次創作のイラストを印刷したカードスリーブでしょう。
同人スリーブの制作を頼むことができる印刷会社は数が限られています。同人誌に比べると作り方の参考情報も少ないため、どうやって印刷を頼めばいいのか勝手がわからずに悩んでしまいますね。
同人スリーブを作ってみたいあなたに向けて、製作時のチェックポイントやおすすめの印刷会社をご紹介します!
以下の動画で記事の内容をサクッと紹介していますので、お時間がない方はこちらをチェックしてみてください。
目次
同人スリーブを印刷するなら?:制作を始める前のチェックポイント
思いどおりのデザインで同人スリーブを作るためには、同人誌以上に早い段階から計画的に制作を進める必要があります。
スリーブを印刷し終えるまでのプランを立てるために押さえるべきチェックポイントをまとめました。
印刷会社を決めてスケジュールを逆算しよう
印刷会社によってスケジュールが異なりますが、同人スリーブの制作には1~2ヶ月程度かかります。そのため、自分が参加したいイベントの開催日から逆算して、余裕を持ったスケジュールを組む必要があります。
同人スリーブの印刷に対応できる印刷会社は少ないため、どこにお願いするかを早めに決めて見積もりや依頼の段取りをすませましょう。
特に大規模イベント前は注文が集中しやすくなります。納期ぎりぎりになってあわてないように、制作データのサイズや形式なども細かく確認しておきましょう。
スリーブの素材・サイズと印刷タイプを決めよう
印刷会社が決まったら、スリーブケースの素材やサイズを決める必要があります。
代表的な素材としてはコレクション用のスリーブとして人気のOPPや一般用のカードケースによく使われるCPPなどがあり、それぞれ光沢や手触りが異なります。
また、たとえばマジック・ザ・ギャザリングと遊戯王、アーケード系のカードだとそれぞれサイズが違うので、どのカードサイズに合わせて印刷するかもポイントです。
印刷の費用を見積もるときに、素材とサイズの組み合わせを何パターンか検討しておくとよいでしょう。
マット仕様やホログラムなどの特殊加工、スリーブ同士を重ねてデザインを作るオーバースリーブなどの印刷も可能なので、あらかじめ印刷会社にこだわりを相談しておくことをおすすめします。
最小ロットと予算をチェックしよう
同人スリーブを印刷するにあたって、一番気になるのは費用ではないでしょうか?
印刷会社によって、最小ロット数には幅があります。たくさん作るほど1個あたりの印刷料金は安くなるのが基本ですが、ロットが多い分トータルコストは高くなりがちです。
具体的には予算は10万円を超えることが多く、複数デザインを同時に印刷して、様々な同人イベントや委託などで複数回に分けて販売していくケースが多いようです。
極めて小ロットのお手頃プランを用意している印刷会社もあるので、予算に応じた印刷プランを考えましょう。
同人グッズの基本ルール:著作権や肖像権は大丈夫?
絵柄やプリントばかりに目がいきがちな同人スリーブ制作ですが、著作権や肖像権といった権利関係への配慮も重要なポイントです。
せっかく楽しんで作った同人スリーブがトラブルにつながるのは避けたいですよね。同人グッズを作る上での基本ルールを今一度確認しておきましょう。
著作権や肖像権の侵害にあたるケースとは
同人グッズには作家オリジナルと原作のある二次創作とに分かれます。著作権を気にする必要があるのは、二次創作のグッズです。
個人利用のために様々な二次創作のグッズを作るのであれば問題はないのですが、イベントなどで販売をする場合は厳密には著作権の侵害に当たります。
また芸能人などをモチーフにしたグッズを作って販売する場合であれば、それぞれの肖像権がからんできます。
印刷会社のなかにはガイドラインを設けた上で、二次創作にあたるグッズの制作を断るところもあるので注意しましょう。
完全オリジナルなら安心して制作できる
二次創作のグッズは著作権のグレーゾーンのため、著作者がもし申告すれば起訴や罰則を受ける可能性があります。
同人グッズのリスクを減らして販売を楽しみたいのであれば、自分のオリジナル作品のグッズだけを作るほうが安心です。
ただし、キャラクターのポーズや衣装にも著作権がからむため、オリジナルのキャラクターであっても著作物のトレースはNGと考えましょう。
ガイドラインで許容されていれば二次創作も
どうしても好きな原作のグッズを作りたい場合は、二次創作についてのガイドラインを公開している作品を選ぶと権利侵害のリスクを減らすことができます。
もちろんガイドラインはいつでも変更される可能性があるので、最新の情報をチェックして注意事項を守るようにしましょう。
より詳しい注意事項については、ぜひ同人グッズ印刷の5ステップを参考にしてくださいね。
同人スリーブが印刷できる印刷会社3選
同人関係を手掛けている印刷会社は数多くありますが、カードケースの制作に対応している会社は非常に限られています。
そのため、同人誌をお願いするときと同じ感覚で印刷会社を探すと、どこに頼めばいいのかわからなくなってしまいます。
これから同人スリーブを作りたい人向けに制作実績が多い印刷会社を3社、おすすめとしてピックアップしました。ぜひ参考にしてみてくださいね。
ゆとりある納期でお手頃に作るならプラスマインド
納期までにゆとりがあるなら、プラスマインドのオリジナルグッズ制作サービス「とれだま」の利用も検討してみましょう。
同人スリーブの納期は60日程度と長めですが、50パックから頼める小ロット制作なのでまずはお試しで作ってみたい人には特におすすめです。
入稿締め切りや納品期間の制限はありますが、安いキャラスリーブのプランであれば100パックからお手頃価格で制作できます。
スリーブの素材や加工の選択肢は少なめですが、コスパ重視ならぜひ選択肢に入れましょう。
プラスマインド
印刷クオリティに定評のある豊工業
オリジナルカードスリーブを中心に、クオリティの高いフィルム製品の加工に定評があるのが豊工業です。
豊富な素材やカラーバリエーションを揃えており、カードケースのサイズだけではなく厚みも相談して作ることができます。
クリアスリーブは3,000枚から、カラースリーブであれば40000枚からの制作に対応してくれます。
イベントへの搬入や納期についても柔軟に相談できるので、見積もりの際に色々と相談してみましょう。
豊工業
短納期で加工にもこだわりたいなら友田技研
とにかくイベントまでに時間がない!でも加工やクオリティにもこだわりたい!そんなときに使いやすい印刷会社が友田技研です。
オリジナルファイルやバインダーなど様々なグッズを扱っていますが、同人スリーブであれば最短30日納期で仕上げてくれます。
素材や加工の種類も多く、カードデッキケースなど他のアイテムも合わせて制作をお願いできるのが便利ですね。
ただし基本的に個人からの依頼は受けていないため、初心者向けではありません。大規模なサークルや企業出展であれば、おすすめです。
友田技研
まとめ
カードスリーブの制作は同人グッズの中でもかかるコストが大きい分、なかなかチャレンジできない人もいるでしょう。
小ロットからも対応してもらえますがある程度の数を作るほうがお得なので、同人活動をしている仲間と共同で制作をしてみるのもいいでしょう。
ぜひあなたの思い描くスリーブを作ってみてくださいね。
その他の同人グッズ作成について詳しく知りたい方はぜひこちらの記事を参考にしてください。
同人グッズ印刷に必要な5つのステップとポイントを解説!