自分が好きなものを表現して発表できるのが同人活動です。その活動には一次創作と二次創作と呼ばれる2種類があります。よく聞く単語だとは思いますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

また、特徴の違う2つの創作活動では、楽しい部分や苦労する部分も異なります。そこで今回は一次創作の疑問と特徴に注目しました!それぞれの違いや一次創作の楽しいところ、苦労する点とその解決方法をご説明します。

更に一次創作をする際に便利なアプリや、モチベーションを上げるのに活躍する一次創作オンリーのイベントについてもご紹介していきます。一次創作に興味はあってもまだ活動していない方も、既に活動していて悩んでいる方も最後までご覧ください。






一次創作とは?二次創作との違いは?

一次創作とは?二次創作との違いは?
一次創作と二次創作には、実際にはどのような違いがあるのでしょうか?大きく異なるポイントは3点あります。

  • 原作があってアレンジするのが二次創作
  • 制作するときの楽しさも違うところにある
  • 一次創作はできる方とできない方が分かれやすい

特徴と違いについて順番に見ていきます!


原作があってアレンジするのが二次創作

同人活動をする方が最初に決めるのが、自分は一次創作で活動するのか、二次創作で活動するのかという点。同人活動は自費出版で行うものというのは、一次も二次も共通です。大きく異なるのは、創作するときの条件となります。

二次創作を制作するときには元の作品があるのが前提です。元の作品といっても多種多様あり、アニメ、漫画、小説、ドラマなど創作された形式は問いません。ナマモノと言われる芸能人や俳優、ジャニーズ系の二次創作活動などもあります。

一次創作とははじめて世に出るもの、つまり完全オリジナルなものの総称です。一次創作から展開していくので二次創作という呼び方になっています。


制作するときの楽しさも違うところにある

一次創作と二次創作は、制作するときの楽しいポイントも異なります。

二次創作で最初にあるのは、元となる作品への強烈なキャラクター愛、もしくは作品全体への愛です。自分の嗜好をもっと広めたい、表現したい。「理想とする妄想の世界を誰も書かないなら自分でやるしかない」という感情のほうが近いと言えるかもしれません。

二次創作は元の作品ありきの活動なので、元となるネタへの愛が冷めると急速に熱が冷めてしまうことも。二次創作の楽しさは同じ仲間と盛り上がる「一体感」や、元々あるものを発展させるところにあると言っても過言ではありません。

比較すると一次創作は、まったく何もない状態から生み出す創造の楽しさがあります。元の作品がない分、どこまでも自分の理想通りに活動できます。二次創作では他の作品ファンへの配慮も必要なのでそういった心労もなく、創作活動に没頭できるのは一次創作ならではの魅力と言えますね!


一次創作はできる方とできない方が分かれやすい

実際に活動しはじめてみると、二次創作のほうが参入のハードルが低いのが分かります。一次創作は高度な創造性が必要なことから、できる方できない方が分かれるかもしれません。

キャラクターや設定をいちから想像して物語も形成していくのは、工数的にも重労働になりがちです。発表するまでの時間も長期化してしまうので、作品の制作に対するモチベーションが続かなければ途中で終わってしまう危険性も。

二次創作はキャラクターが立っているので想像力を働かせやすく、愛情もあるので意欲も途切れにくい点も。異なる部分を理解してどちらで活動するのかを選ぶのも大事ですよ!



一次創作の活動をする3つの楽しさとは?

一次創作の活動をする3つの楽しさとは?
二次創作と比べたときに、一次創作で活動しているからこそ味わえる楽しさもあります。そこで次は、一次創作ならではの楽しいところについてご説明していきましょう!
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妄想の世界を自由に表現できる自由度

何と言っても大きいのは、制限のない表現の自由さです。元の作品があると、どうしても元の作品のイメージや、作品のファンの目を気にして思いきったことがしづらいもの。

突拍子もない設定の二次創作を書いたら、キャラクターのファンからクレームがくる可能性も気にしなくてはいけないのは面倒です。

一次創作の世界では、そういった心配は一切不要です!それどころか、誰も想像できないような発想を作品にすると注目度も上がり、作者の作った独特な世界観のファンをできるかも。誰も気にせずに作品を制作するのに没頭したい方には特におすすめです。


キャラクターを一から生み出す楽しさ

キャラクターメイキングの自由さも創作活動の醍醐味のひとつ。自分の好みだけで登場人物を決められるのも究極の特権と言えます。

キャラクターを作るときに考えるのは、ビジュアルや性格だけではありません。好みや弱点、意外なところや過去といった詳細まで作り込むことでキャラクターへの愛がさらに深まります。

誰かの作った既存のキャラに設定を加えるよりも、一から作成できるほうが楽しさも倍増です。別のキャラの発想が生まれたり、意外なつながりからのサイドストーリーができたりと、世界を広げられるのが魅力的ですね♪


評価されたときの喜びがかなり大きくなる

一次創作の世界観や設定を構築するのは、かなり大変です。だからこそ、世に出てから評価されたときの喜びは計り知れません!

自分の考えた作品で、ファンが付いて「次も楽しみにしています」といった応援メッセージを受けた時は、本当に頑張って良かったと思えることでしょう。

自分の絵が評価されたなど、評価されたら嬉しいところはさまざまあります。すべて自分で作っていれば絵でも、設定でも、キャラクターでも何についても評価されたら喜びもひとしおです。

一次創作した方がよく言う「自分の子どもが褒められた気分」というのがきっとわかるようになりますよ!



一次創作をする方が苦労する点と解決方法を解説!

一次創作をする方が苦労する点と解決方法を解説!
楽しいところややりがいも多い一次創作活動ですが、苦労する点もあります。次は特に苦労する3点についてと、その対処法についてもご説明していきます。


評価のハードルが高い…→積極的に作品を公開して読者を増やす

一次創作で悩みがちな問題のひとつが、周知されていないために評価されるのが難しいところ。自分の作り出した作品を楽しんでもらうにも、まずは設定を理解してもらう必要もあり、更に継続的に次を期待させるような展開を考え続けなければ見てもらうこと自体も難しいです。

評価ハードルの悩みについては、まずは評価してもらう間口を広げるのが最短の解決策。さまざまな目に触れれば触れるだけ、設定や世界観に興味を持ってくれるかもしれない読者が増えます。

作品を完全に構築していなくても、過程や設定を公開していくことで、多くの方の中には何か一部にでも魅力を感じてくれるかもしれません。SNSなどを活用して積極的に活動内容をアピールするのが大事です!


設定を作るのが難しい…→TRPGやTwitter創作企画に参加する

独創性のある設定は、作るだけで難しいもの。特に創作活動初心者にはかなりの難易度と感じる方も多いです。自分一人だけの発想では限界もありますし、多くの方の意見を取り入れることによって、よりストーリーが面白くなるかも。

そのようなときに利用したいのが、多くの方が参加しやすいTRPGや、Twitterで気軽に参加できる創作企画です。TRPGとはテーブルロールプレイングゲームの略であり、決められたルールの中で自分の操作するキャラクターが自由に行動することでストーリーが展開していくゲーム。

ルールは決まっているものの自由度がかなり高く、キャラクターの特技や個性によっても意外な展開を見せるので、ストーリーの着想を得るのにもぴったり!

Twitterの創作企画なども同じで、決まった設定のキャラクターメイキングでも見た目や性格、絵風も違うのが多数投稿されるので、自分の引き出しにはないキャラクターの勉強にもなるかも♪


コミュニティの形成が難しい…→一次創作オンリーのイベントに参加する

一次創作は、自分の世界を突き詰めていく必要もあるので孤独になりがち。一人で黙々と活動できたとしても、やっぱりッコミュニティは欲しくなってきます。二次創作の活動者が既に共通のもののファンである点と比べると、共通のもので盛り上がるのも難しいです。

孤独感に加え、一生懸命考えても次を期待されていないと感じてしまってモチベーションが低下してしまい、活動を辞める方もかなり多いのが現実問題としてあります。

孤独感を回避する対策としておすすめなのが、同じ活動をしている方たちの集まる一次創作のオンリーイベントに参加すること。直接顔を合わせて会話できますので、話も盛り上がりやすく、自分の創作意欲も刺激してもらえて正に一石二鳥!

イベントで仲良くなった人達とSNSで繋がれれば、自宅に帰ってからも孤独感に悩まされることがかなり少なくなりますよ♪



一次創作の活動を支援するおすすめアプリ

一次創作の活動を支援するおすすめアプリ
一次創作の活動がしたいと思った方もいるかもしれません。そこで次は、実際に一次創作の活動をはじめたときに役に立つおすすめアプリについて2つご紹介します。


スマートフォンメインで創作したい方におすすめ「ストーリープロッター」

スマートフォンメインで創作したい方におすすめ「ストーリープロッター」
iPhoneなどのスマートフォンアプリで使用できるストーリー作成に特化したアプリが「ストーリープロッター」です。ネタ帳やプロット作成機能をはじめとして、相関図や分量を予測する機能といった、ストーリー作成に必要と思われるものがすべて簡単にできます。

更にすごいのが、ストーリー作成の教本的なシナリオなどの参考書を5つ含んでおり、ネタ帳に書いた内容が最適なプロットに変換される機能もついた優れもの。

ネタに困ったときの順番入れ替えや、世界観、キャラクターやテーマといった観点からプロットを構築できるようになっています!

基本的な使用は無料です。複数のデバイスで同期して使用するには月額400円が必要になりますので、自分の製作するときのスタイルに合わせて選択してくださいね♪

ストーリープロッター(App Store)はこちら

ストーリープロッター(Google Play)はこちら

PCメインで創作したい方におすすめ「WorldType」

PCメインで創作したい方におすすめ「WorldType」
直感的にキャラクターの情報や世界観をまとめられて、思いもよらない内容まで深掘りをさせてくれるのが「WorldType」です。

枠の色を変更、画像の挿入、キャラクターリストの作成、世界観の詳細な説明といった内容をコルクボードにメモを張る感覚で作れるアイデアボード。使い方は自由自在!迷ったときには、公式HPで実際にこれまでに作成されたアイデアボードを閲覧もできます。

キャラクターの創作やエピソードを展開するのには、そのキャラクターをより深くすることが大事!「WorldType」では、キャラクタープロフィールに色んな質問項目が設定されています。

例えば「このキャラクターを窮地に追い込むためにはどうすればいい?」など。より深くキャラクターを追求すれば、展開に悩んだときにキャラクターが物語を作り出してくれるかもしれませんね♪

WorldTypeはこちら

一次創作同人が集まるイベント3選

一次創作同人が集まるイベント3選
コミュニティ形成にも、活動の場を広げるのにもイベント参加は重要です。一次創作の活動をする上で知っておきたい、一次創作のみを特集したオンリーイベントについても4つご紹介します。


コミティア

コミティア
オリジナル創作の中では最大手と言っても過言ではないのが一次創作オンリーイベントの「コミティア」です。主な開催時期は年に4回。東京のビックサイトに3000~5000もサークルや個人が集まります。

マンガ同人誌をはじめとして、小説や音楽、イラストやグッズなどの発売でも参加OK!あらゆる創作物の発表の場となっています。コミティアでは同人に限らず、一次創作物である商業誌コミックスも販売していますので、創作のすべてを楽しむことが可能です。

また、コミティアは東京のみではありません。大阪、名古屋、新潟、北海道、福島、福岡の6都市でも年1~2回を有志の組織が主体となって開催してくれています。気になった方はぜひ、参加してみてください。

コミティアはこちら

J.GARDEN

J.GARDEN
J.GARDENは、コミティアが運営支援している創作JUNE・BL作品に限定したオリジナル作品オンリーの同人誌即売会です。

規模は1500サークル程度とコミティアと比べれば小さくはなりますが、創作BL(ボーイズラブ)系の作品が好きな方にはたまらないオンリーイベントとなっています。

商業誌で活躍しているようなBL作家は同人活動のヒットや、スカウトがきっかけとなって商業誌の発売に至ったケースも。商業誌デビューを目指したい方にもイベント参加はおすすめです。

J.GARDENはこちら

オリcomi

オリcomi
オリcomiは、東京や大阪といった首都圏のみではなく、地方でも積極的に開催している創作オンリーイベントです。

大分や岩手、沖縄や仙台といった地方を含めたほぼ全国で開催されています。そのため、地方出身の活動者や、主要都市までの交通費を支払うのが難しい方も気軽に参加できるのが魅力です。

イベントには創作全体のオンリーイベントと、BL系のみを取り扱ったイベントがありますので、自分の興味を持っているジャンルの日程を確認して参加してみてください!

オリcomiはこちら


まとめ

今回は、創作活動の中でも一次創作について焦点を当ててみてきました。

  • 一次創作と二次創作の違いはオリジナルか元の作品があるかどうか
  • 一次創作と二次創作は楽しいところも異なる
  • 一次創作の楽しさは何も気にしないで作成できる自由度と評価された喜び
  • モチベーションをアップ・維持するのにはイベントに参加したりSNSを活用したりする


創作活動の最初は模倣からはじまるとも言います。そのほうが生み出す大変さもなく、気軽に仲間も見つけやすいからです。しかし、創作するのが楽しくなってきたときに自分で何もない状態から生み出したいという気持ちが涌いてきます。

気持ちに任せてまずは創作してみるのも良いですが、途中で辞めてしまうと後味の悪さが残り、自分の中の良い経験としてとらえられないかも。そうならないためにも、問題となる点と対策について知っておくと踏み出しやすくなります。

心の底から楽しめるようになるためにも、気軽に使えるアプリを活用してみたり、他に創作活動をしている方と触れ合ったりしてみてもいいですね!どちらが正解ということはないので、自分にあった活動方法をまずは考えてみませんか?

この記事を書いた人

原野 真里菜

小説書きでツイ廃。一日140字10ツイートできるけど一日1,400字書けないのが不思議。ツイートしてると原稿は進まない。体力づくりのため筋トレを始めた。

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